病院経営ウェブマガジン“Healthcare Compass (ヘルスケア・コンパス)”

Healthcare Compass (ヘルスケア・コンパス)。病院経営ウェブマガジン。病院経営の中でも急性期病院の経営・運営に携わる人のためのメディアです。

Healthcare Compass (ヘルスケアコンパス)

医事課周りの患者/受診者フローを作成したので公開します!

こんにちは、小迫 (コサコ)です。

このウェブマガジン"Healthcare Compass"やTwitterでの発信をし続けていると、ありがたいことに「一度会ってお話を・・・」ということが増えてきました。

お声を掛けていただける方は、同じ病院業界の方というより、Health Tech ベンチャー周辺の方々が多いです。

 

クローズトな勉強会の中で

お声掛けいただいた中で、数年単位でお付き合いする人も増えてきました。気心の知れたメンバーでクローズトな勉強会をおこなっています。

そのメンバーの方々と2回に渡って、医事課周りの患者/受診者のフローを整理しました。

「せっかく整理したので、そのフローを公開しても良いのでは?」を思い、この度、医事課周りの患者/受診者フローを公開することにしました!

 

Google Slidesで、患者/受診者フローを公開

以下のURLから、医事課周りの患者/受診者フローを閲覧できます。

著作権はないので自由に改変して好きに使ってください。

  • ご自身のGoogle Slidesにコピー可能です。
  • ファイル=>ダウンロード から、PowerPointに変換してダウンロードもできます。

スライドは、計5枚で、大きく3つに分かれています。

  1. 外来のフロー
  2. 入院のフロー
  3. 退院のフロー

※ 患者/受診者フローは、地域差や医療機関ごとの差があるものです。各医療機関の実際の運用に合わせて改変しながらご利用ください。

外来のフロー

外来は、クリニックと病院に分けて整理しました。

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クリニックは、当たり前ですが、とてもシンプルなフローですね。
電子カルテの新規参入についてクリニック向けが多いは、業務フローのシンプルであることが理由のひとつであることが考えられますね。

 

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病院における外来のフローは、紹介状や予約の取り回しなど、少し複雑性が増しますね。フローの中には見えない部分ですが、診療科および医師の数がクリニックとは圧倒的に違うところが、複雑性を増す理由でもあります。

 

入院のフロー

入院のフローは、「Patient Flow Management有/予定」のものと「救急車・緊急」のものに分けました。

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実際に病院で働いたことがある人なら、上記のフローをみて、「はい、はい、ここで苦労するよね」と酒のツマミに2時間位語れそうです・・・。 Health Tech ベンチャーの方で外から病院側にソリューションを提案する際は、ぜひこのスライドを参考に、どのあたりが非効率なオペレーションをしていて、どのあたりがマネタイズポイントなのか是非ディスカッションに使っていただきたいです。

 

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救急車・緊急入院についても、基本的に予定入院とやることは変わりませんが、当日中に患者に渡す説明書・同意書の量を見ると、忙しさやスピード感が段違いであることが想像できます。
 

退院のフロー

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退院のフローについては、一番複雑な退院調整の部分をこのスライドでは省略しています。退院調整は、MSW (医療ソーシャルワーカー)を中心とする深い領域なので、患者/受診者のフローとしては、この粒度にさせてください。 

 

病院業界に関わる人、全員で盛り上げていきたい

マッキンゼーが2015年に出した、Global industry digitisation index を見ても、Healthcare 業界は下から4番目で、まだまだデジタル化の余地が存分にある領域です。

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この「医事課周りの患者/受診者フロー」の公開を通じて、少しでも病院業界のデジタル化の後押しになればと思っています。みなさんのディスカッションのたたき台になれば幸いです。

ダウンロードはこちらから。

 

--筆者--
小迫 正実 (こさこ まさみ)
高校生で訪れたフィリピンのスラム街での体験から、人の命に関わる分野から経済を動かし、世界を変えたいというビジョンを抱く。
2012年慶應義塾大学卒業後、聖路加国際病院で医療の質を司るQIセンターの立ち上げに従事。分析業務から、データ×ITに課題解決の糸口を感じ2014年にヤフーに転職。広告データ事業に関わる。並行して一般社団法人Healthcare Opsを2017年に設立。2018年には公衆衛生修士をリバプール大学のオンラインコースで取得。2019年より亀田総合病院経営企画部に転職し、亀田京橋クリニックを担当。