病院経営ウェブマガジン“Healthcare Compass (ヘルスケア・コンパス)”

Healthcare Compass (ヘルスケア・コンパス)。病院経営ウェブマガジン。病院経営の中でも急性期病院の経営・運営に携わる人のためのメディアです。

Healthcare Compass (ヘルスケアコンパス)

厳しさと優しさ、仕事の根底にあるのはどっち?

いつも私は諭されます。
「優しくね。」
「言い過ぎないように。」
「相手をやり込めないように。」
「逃げ道を作ってあげてね。」
と。

f:id:massy535:20200118152710p:plain

自分の根底には、「厳しい」修行や練習をすれば良い結果が出せる、という思いがあります。しかし、社会人を続けていると、「厳しさ」を自分に求めてもいいけど、人に求めてはいけないものだと気付かされます。

 

「優しさ」派?「厳しさ」派?

こんにちは、Healthcare Compassの小迫です。今回のトピックは、良い仕事をするために「優しさ」をベースにするか「厳しさ」をベースにするか。

過去、私の面倒をみてくれた上司たちは、みなさん「優しい」方々でした。チャレンジを促し、失敗を許容してくれ、それでも鼓舞してくれて、次のステージに上げてくれました。もちろん今も、次のステージへの階段を上がっている最中ですが。

次のステージを考えた際、自分の根底を「厳しさ」から「優しさ」に変えても良い仕事ができるか、ということを考えています。

優しさと厳しさを整理するために、以下のことを考えました。

  • 優しさも厳しさも、その人の「成長」にフォーカスしていること
  • 成長して良い仕事したい、と考えない人もいること
  • 仕事には、個として輝ける人とチームの中で輝ける人がいること

これらを軸に整理すると、以下のような整理を思いつきました。

f:id:massy535:20200118145507p:plain

私が考えた整理なので、考えが合わないという方もいるかもしれませんが、数人の友人に訊いたところ、ある程度納得感は得られました。 

左右を分ける「成長に興味があるか否か」は、成功体験に依るものだと思います。

友人とディスカッションしながら話して気づいたこととして、
中学生にあがるまでは、図の左側の「自分がベース」もしくは「他人の顔色がベース」にスタートするのではないかと。

小さい頃から自己肯定感が高い人(親や周り・先生から適切に褒められた人) は、自分に自信をもって、自分をベースに物事を進められる。

逆に、自己肯定感が低い人は、周りに認められたいことがベースになり、他人の顔色を伺いながら物事を進める。

そんな人達が大人になる過程で、成功体験を重ねて成長する喜びを知った場合に、図の右側の「優しさ」や「厳しさ」によって、仕事で良い結果を残そうとするのでは?と。

 

最終ゴールは「優しさ」を根底に良い仕事をする

これは、私の個人的な目標ですが、仕事でのあるべき姿の最終形は、優しさを根底に良い仕事をして結果を残すことです。
※ちなみに、優しいからと言って、怒ったりせず厳しいことを言わないというわけではないです。 

1. 他人の顔色がベース => 優しさベース

f:id:massy535:20200118150736p:plain

このパターンは、他人の顔色を伺ってた人が、大学受験や資格取得、仕事で成功体験を積み重ねて、成長することが楽しいと思えるようになったパターンと考えています。

この場合、自身が左上のときの経験(顔色を伺っていた経験)を想定できるので、「そういう人もいるよね」「世の中、全員が努力できるわけじゃない」という気持ちを持ちやすく、最終的に「優しさ」が滲み出ると考えています。

2. 自分がベース => 厳しさがベース => 優しさがベース

f:id:massy535:20200118151316p:plain

このパターンが自分のケースです。私はかなり自己肯定感が高く育ってきたと思います。自己肯定感が高く、努力が認められやすい環境だったので、自己を律すれば(厳しくあれば)良い結果出て、成長実感を感じられるようになりました。

社会に出て、色んなヒトやコトに揉まれる中で、社会が多様であると気づき、最終的に大きな事業やプロジェクトを成し遂げるには、寛容さが大切だと気づき、「優しさ」を学んでいくしかないと考えています。

 

最後に

このトピックをHealthcare Compassに書くか悩みましたが、医療機関のマネジメントにおいて、診療以外の部分でもう少し優しさを持つことが大切なのでは?と思い、筆を取りました。

自身の医療機関で働いた経験をもとに考えると、医療の現場は「厳しい」方が多いです。それは、当然、患者の命と隣り合わせだからです。

その厳しさが往々にして組織運営や診療以外のオペレーションにも反映されてしまうことがあります。

ただ、医療機関で多くの人に慕われ結果を残してきたリーダーたちを思い浮かべると、優しさや包容力に満ちた方が多いです。

だからこそ自戒も込めて、優しくありたいという思いから、仕事の根底というテーマで記事を書きました。

みなさんの何かの参考になれば幸いです。

 

--筆者--
小迫 正実 (こさこ まさみ)
高校生で訪れたフィリピンのスラム街での体験から、人の命に関わる分野から経済を動かし、世界を変えたいというビジョンを抱く。
2012年慶應義塾大学卒業後、聖路加国際病院で医療の質を司るQIセンターの立ち上げに従事。分析業務から、データ×ITに課題解決の糸口を感じ2014年にヤフーに転職。広告データ事業に関わる。並行して一般社団法人Healthcare Opsを2017年に設立。2018年には公衆衛生修士をリバプール大学のオンラインコースで取得。2019年より亀田総合病院経営企画部に転職し、病院のデジタルトランスフォーメーションに従事。