こんにちは、Healthcare Compassの小迫(コサコ)です。
子どもが生まれてから、クリニックにお世話になることが多くなってきました。子どもの風邪を小児科で診てもらったり、私が子どもから風邪をもらい蓄膿が悪化して耳鼻科に行ったり。。。(子どもからもらう風邪は、どうして治りにくいんですかねぇ・・・とほほ。)
そのときにいつも面倒くさいなぁと思うのが、薬を受け取るまでの待ち時間。クリニックで待つ時間より薬局で待つ時間のほうが長いこともあります。
処方箋を写真で送ってあとから薬を取りにいける薬局もあるよなぁーと思って調べたら、そのサービスは思った以上に世の中に普及している模様。
サクッと調べたので、記事にまとめました。
(参照:https://www.kusurinomadoguchi.com/)
使える薬局が多いのは、E Park
全国の薬局・ドラッグストアをカバーしているのは、E Park。
E Parkから利用できる薬局をざっと見ても、以下の通り。
ホームページを見ると、これらのチェーン以外にも利用できる薬局・ドラッグストアがたくさん出てきました。
登録画面もかなりシンプルで使いやすそうです。ウェブページもアプリも両方あります。
お近くで使える薬局があるかどうか、ぜひ調べてみてください。
自社アプリで勝負している日本調剤とクオール
日本調剤とクオール薬局はそれぞれ自社アプリをリリースして、処方箋の写真送信を実装しています。
両社ともに、お薬手帳の機能まで含めた部分を売りにしている模様。
日本調剤
クオール薬局
職場や住んでいる場所の近くに日本調剤かクオールがある場合は、お薬手帳と一緒に管理できるので、これらのアプリのほうが便利かもしれませんね。
大本命は、LINEを使った処方箋送信
GoogleやYahoo! JAPANで、「LINE 処方箋 写真」と検索すると、LINEを活用した処方箋写真受信を提供している薬局がたくさんあることがわかります。
実際に、日本調剤やクオールがアプリで提供している機能をLINE上で開発・提供してくれる会社もあります※1。
(参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000049782.html)
日本のスマートフォンユーザーのほとんどが使うLINEで、処方箋の写真を撮って送信できるのは、かなり便利です。
お薬手帳の機能も付けられるので※2、日本調剤やクオールのようにアプリを自社開発できない薬局も充分戦えるチャンスはあります。
※1 LINE社が提供しているものではなく、LINE@という機能をつかって外部のベンダーが開発・提供しています。
※2 ユーザーにLINEログイン連携を同意してもらう必要があります。
まとめ
薬を受け取る待ち時間が面倒くさいなぁと思って調べてみたら、処方箋を写真で送ってあとから薬を取りにいける薬局が、思ったよりたくさん存在することがわかりました。
- E Park:全国の薬局・ドラッグストアをカバー
- 日本調剤、クオール:自社アプリで、お薬手帳と抱き合わせ
- LINEを利用:上記に当てはまらない薬局にとって便利
かかりつけ薬剤師・かかりつけ薬局の流れが強まる中、処方箋の画像送信サービスを起点とした患者(ユーザー)の囲い込みが調剤薬局の業界ではより激しくなるでしょう。
薬局のICT化に、これからも注目したいと思います。
--筆者--
小迫 正実 (こさこ まさみ)
高校生で訪れたフィリピンのスラム街での体験から、人の命に関わる分野から経済を動かし、世界を変えたいというビジョンを抱く。
2012年慶應義塾大学卒業後、聖路加国際病院で医療の質を司るQIセンターの立ち上げに従事。分析業務から、データ×ITに課題解決の糸口を感じ2014年にヤフーに転職。広告データ事業に関わる。並行して一般社団法人Healthcare Opsを2017年に設立。2018年には公衆衛生修士をリバプール大学のオンラインコースで取得。2019年よりグループ病院経営企画部に転職し、病院のデジタルトランスフォーメーションに従事。