病院経営ウェブマガジン“Healthcare Compass (ヘルスケア・コンパス)”

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Healthcare Compass (ヘルスケアコンパス)

役職・ポジションにこだわる人は、ダサい

国内外、多くの人と関わりながら仕事をしていると、いろんな価値観を持った人と出会います。

多様性を認め合う世の中ゆえ、それぞれの価値観についてあまり気にしないつもりですが、ひとつ気になることが。。。それは、役割やポジションについての考え方。

今回は過去の自分へのメッセージも含めて、役割・ポジションについて書いていきます。

 

2つ上の役職の気持ちで仕事をする

元日本マクドナルドのCMO(チーフマーケティングオフィサー)の足立氏はこう言っています。

若い人にいつも言っているのは、「常に、自分より1つか2つ上の役職がやるような仕事をできるようにしておきなさい」ということです。そして、自分がそれができるということを、明確に周囲に示し続けたほうがいい。目の前にある手元の仕事に懸命に取り組んでいるだけでは、道は開けないのです。
(参照:「常に、自分より1つか2つ上の役職の仕事をすべき」日本マクドナルドCMO足立光氏 | Agenda note (アジェンダノート)

この発言によって示されていることとして、能力相応であれば、きちんとアピールすれば役割やポジションというのはあとから付いてくるということ。常に自分の仕事を俯瞰して、自分の上司だったらどうするかを考えながら行動し、それを周囲に示すことが大切であると言っています。

 

役職・ポジションにこだわる人は、ダサい

タイトルにも書いた通り、「役職・ポジションにこだわる人は、ダサい」と私は思っています。

今まで役職やポジションにこだわってるであろう人と仕事をしたとき、ダサいなぁと思ったことがいくつかあります。

ダサいと思ったこと

  • ポジショントークが多い
  • チームの仕事の意思決定を、現場メンバーがいないとできない
  • ミスや責任を、他の部署の責任者に押し付ける

上記3つすべてが当てはまるというより、3つのうちいずれかが特筆して目立つというのが私の見解です。

これは、ピーターの法則の典型例であるとも言えます。

ピーターの法則

1. 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
2. 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
(参照:ピーターの法則 - Wikipedia

上記に挙げたダサいと思った3つのことは、ピーターの法則でいう無能な状態と言えるでしょう。

つまり今の現状の役職やポジションに固執してしまうということは、自分の能力の限界であることを示しています。足立氏の言う、1つか2つ上の役職の立場で考え仕事をしない限り、それは能力の限界に達していると言えるでしょう。

 

役職・ポジションは利用するもの

ただ、役職やポジションは上げるに越したことはないとも思います。

役職やポジションが高いメリットは以下の通りです。

  • 仕事の責任範囲が大きくなると同時に、自由度も上がる。
  • 給与(年収)が高くなる。
  • 転職する際に、マネジメント経験が評価され、より高い役職やポジションに付ける。

上記のメリットをあげると、まるでこだわってるように見えるかもしれませんが、大切なのは、役職やポジションを利用することです。

利用すると言うことは、役職やポジションを通じて成し遂げたい目的があるということです。なにかをやりたい、もっとスムーズに早くゴールに近づきたい、という目的のための手段としては、役職やポジションは大変有効です。

逆に、やりたいことや成し遂げたいことがない状態で役職やポジションを目指すのは、会社にとってもチームメンバーにとっても迷惑です。

 

役職やポジションを利用すると、なぜ成し遂げたいゴールに近づけるか

役職やポジションを利用するとゴールに近づけるのには理由があります。

これは、アメリカで一番フィーが高いコンサルタント 濱口秀司氏が書いた有名な図です。

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(参照:8 濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。 - ほぼ日刊イトイ新聞

上記は戦略に関する図ですが、それを役職やポジションについての図に置き換えてみました。

f:id:massy535:20190223143548j:image
(筆者作成)

つまり、自由度と責任を手に入れるために、役職やポジションを利用するのです。それらを使って、多くのひとを巻き込み、より大きな仕事をする。そうすれば、優秀なひとを巻き込める割合も高まり、ゴールへより近づきます。

 

最後に

今回は、役職・ポジションについての考え方について書きました。

これは、専門職であっても応用可能な考え方です。専門職として、職人的にスキルを伸ばしていきつつも、「自分が棟梁だったら・・・」、「自分がその研究所の所長だったら・・・」、と考えることで目線をあげることは可能です。

改めて話をまとめると、

  • 1つか2つ上の役職の人の立場で考え、行動する
  • 役割やポジションというのはあとから付いてくる
  • 役職やポジションは、やりたいこと・ゴールに近づくために利用する

ただ、私も含めて人は気を抜くと、現状に甘え、ピーターの法則に陥ってしまいがちです。気を抜かず、チームのことを考えて、より良い仕事ができるように精進しましょう!

 

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