こんにちは、Healthcare Opsの小迫です。
病院情報局のデータが更新されたので、前年の投稿に続き、平成28年度の全国病院の患者数ランキングを調べてみました。
前年の投稿
病院情報局
「全国の入院患者数トップ10の病院」にフォーカスして記事にしています。なお、対象となる病院のデータは、DPCが適用される入院患者のデータです。健康保険以外の入院や、DPC対象病棟以外の入院は対象外となるようですのでご了承ください。
患者数 トップベスト10(平成28年度)をまとめてみた
No. | 病院名 | 都道府県 | 月平均患者数 | 平均在院日数 | 病床数 | 前年順位 |
1 | 岡山県 | 2332.8 | 11.8 | 1166 | 1 | |
2 | 愛知県 | 2052.6 | 14.3 | 1435 | 2 | |
3 | 東京都 | 2033.6 | 11.9 | 1026 | 3 | |
4 | 東京都 | 1971.4 | 12.6 | 1217 | 6 | |
5 | 神奈川県 | 1906.7 | 12.1 | 1033 | 4 | |
6 | 東京都 | 1888.5 | 10.9 | 1075 | 5 | |
7 | 東京都 | 1845.9 | 12 | 1015 | 11以下 | |
8 | 大阪府 | 1816.4 | 11.1 | 1063 | 11以下 | |
9 | 東京都 | 1799.3 | 12.2 | 1153 | 10 | |
10 | 東京都 | 1784.8 | 10.8 | 1044 | 9 |
指標の意味(病院情報局サイトより)
月平均患者数
計算式:調査期間中の退院患者数÷調査月数
指標の意味:毎月平均して何人の患者の入院治療を行っているかが反映される指標です。
平均在院日数
計算式:対象となる退院患者の、入院日と退院日を含む平均在院日数
指標の意味:対象患者が平均して何日間で退院することが出来たかが反映される指標です。
病床数
総病床数:病院が有する総病床数(一般病床・療養病床・精神病床・結核病床・感染症病床の合計)
検索条件
診断分類:全症例、都道府県:全国、表示年度:平成28年度、で調べています。
トップ10を見て気づいたこと
病院の種類:10病院中8病院が大学病院
トップ10の病院のうち、8の病院が大学病院でした。
これは前回同様の結果でした。
市中病院は、2つのみで、1位の岡山県にある倉敷中央病院と7位の大阪市立総合医療センターでした。
1000以上のベッドを抱えられるという意味で、上位に来るのは大学病院です。
多ければ良いわけではないですが、月に2000人前後の入院患者を受け入れるというのは、やはりすごいことだなと感じます。
前年TOP10圏外から、2病院がランクイン
前年TOP10にはいなかった、東京医科大学病院と大阪市立総合医療センターが平成28年度はランクインしました。
この影響で、名古屋第二赤十字病院と獨協医科大学病院がTOP10落ちをしました。と言いましても、名古屋第二赤十字11位、獨協が12位、といずれも非常に多くの入院患者を受け入れている病院に変わりはないです。
病院のエリア:トップ10のうち半分以上が東京都内にある
トップ10の病院のうち、6つが東京都内にあります。
日本の人口が1.2億人に対して、東京都の人口は約927万人。日本の7%が東京に住んでいる状況で、かつ東京は人口密度が高いゆえ大きな病院へのアクセスが集中しやすい環境にあります。そうは言いつつも、東京の大学病院というのは、多くの患者を受け入れていることがわかります。
おわりに
毎年変化があるものでないものの、今年も最新のデータを使って、「全国の入院患者数トップ10の病院」を調べてみました。
病院情報局のデータを使えば、DPC分類に基づき、消化器疾患の患者数トップ10、循環器疾患の平均在院日数トップ10…といった具合にもリサーチが可能です。ぜひアクセスして自身の病院の立ち位置を調べてみてください。
病院情報局