病院経営/医療経営ブログ“Healthcare Compass (ヘルスケアコンパス)”

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Healthcare Compass (ヘルスケアコンパス)

第1回:病院再興計画における委員会運営について

こんにちは、NTT東日本関東病院の野村です。

前回の第0回では、なぜ日本の病院を再興しなければならないかについて書きました。

今回は、病院の委員会の運営について書きます。

病院には、課題を専門的かつ詳細に審議や周知を行う委員会があります。

基本的にはリーダーとなる1名と多職種で構成される複数名のメンバーが集まった横断型組織の一つです。

しかし、横断型組織というものは、ただ集まるだけでは有効に機能しません。

特に、多職種のスタッフが所属科を超えて集まるので、“まとまり”をもたせるにも一苦労です。

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私は、病院の理想的な委員会の運営を追求すべく、病院以外の組織のまとめ方に興味を持つようになりました。

そこで、2018年4月からは、オンラインサロン箕輪編集室に入会してコミュニティ運営のポイントを探っております。

今回は、病院の委員会に活かせる部分をご紹介いたします。

 

なぜオンラインサロンなのか?

オンラインサロンとは、お金を払って集まる有料ファンクラブのようなものです。

 私が入会した“箕輪編集室”は、株式会社幻冬社の編集者 箕輪厚介氏が運営する現在1000名以上の会員を持つオンライサロンです。

箕輪氏が編集を手がけた本として、『多動力』(著者:堀江貴文) 、『人生の勝算』(著者:前田 裕二) 等があります。

みなさんも一度は見たことがある本ではないでしょうか?

箕輪編集室の運営は、箕輪氏がSNS上で発信したことによって始まったプロジェクトをサロンメンバーが主体的に推進します。

なお、サロンメンバーのバックグランドは、学生から弁護士など様々です。

 オンラインサロンに入会して驚かされたのは、そのプロジェクトに対する行動力と解決スピードです。箕輪編集室に入会後、組織をまとめる点を多く紹介されていましたので大変参考になりました。

私は、多職種で構成される委員会こそ、箕輪編集室で学んだことを活かせると考えるようになりました。

 

委員会の種類

 話を病院のことに戻します。病院の委員会を、以下のように大きく分けて課題解決型と周知型に分類いたしました。

種類

内容

病院例

体制

課題解決型

病院の課題を解決するために集まる。

救急委員会、医療安全管理委員会

課題を能動的に見つけてプロジェクトとして推進する

周知型

発表者から周知により、参加者は情報を得られる。

集会、事例発表会(デスカンファレンス)等

発表者からの一方的な発信のみ。参加者は受け身の姿勢。

私が知る限りでは、上記の2種の中で、課題解決型が最も病院の中でポピュラーではないでしょうか。

 

課題解決型委員会のメリット・デメリット

課題解決型委員会のメリット・デメリットをまとめてみると、以下のようになります。

メリット

  • 病院全体に関わる組織横断型課題にチャレンジすることができる
  • 部門や立場の壁を越えたコミュニケーションが可能

デメリット

  • 参加目的意識を持てないと、所属メンバーは、ただ聞くだけの姿勢になる
  • 参加者からの自主的に提案をする義務はない(拘束力がない)

 

課題解決型委員会の運営のポイント

デメリットの部分を克服し、病院の委員会に自主性や発展性を持たせたいと思う方におすすめしたいポイントがあります。

それは、「多様性のあるメンバーで構成される持続可能な組織のポイント」です。

オンラインサロン 箕輪編集室の勉強会で紹介された内容を、私が病院組織に合わせてアレンジした内容をお伝えいたします。

「多様性のあるメンバーで構成される持続可能な組織のポイント」

  • リーダーになった人が気をつけるべきポイント
    • ビジョンや戦略を明確にする。
    • 気持ちに余裕を持つ。
    • リーダー不在でも自走する仕組みがある。
    • 独自のネットワークを構築する。
    • メンバーとともに成長できる環境をつくる。
    • ルールに曖昧さを入れる。
    • メンバの入れ替えは積極的に行い、ある程度「あうん」の呼吸で話し合えるメンバー構成にする。
  • 委員会の運用に気をつけるべきポイント
    • オンラインとオフラインの組み合わせでコミュニケーションを取る。
      例)オンライン:メール、SNS  オンライン:会議、飲み会
    • 所属メンバー以外でも過程を把握できるよう進捗状況を常にシステムを通じて発信する。
    • 同等規模の他組織との交流があり、組織間で情報交換を可能にする。
    • 業務の優先順位を明確にして、まずは皆で一つ拾い上げて成功例を作る。
    • 課題内容によっては、自然消滅しても良い覚悟でいる。

 

まとめ

今回は、病院ならば必ずある委員会を有効に機能させることを目的とした方法をご紹介しました。

  • 委員会は、多職種のスタッフが所属科を超えて集まるので、“まとまり”をもたせるにも一苦労である。
  • 病院の委員会種別では、課題解決型がポピュラーである。
  • 課題解決型委員会への多様性のあるメンバーで構成される持続可能な組織のポイントがある。
  • ポイントは、リーダーと運用にそれぞれ分けられる。

病院経営者の方々は、専門分野で構成される多職種組織をチームとして機能させることには、さぞかしご苦労されていると思います。 

まずは、ご自身の病院の委員会で今回紹介されたポイントを“振り返り”することから始めてみてはいかがでしょうか。 

是非、お試しください!

 

参照

続けて読みたい方は、こちら。


 

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