こんにちは、一般社団法人Healthcare Ops代表の小迫です。
今回は、チームの多様性について書きます。
Diversity & Inclusionの時代の訪れ
Diversity & Inclusionという言葉を聞いたことありますか? 組織の多様性を豊かにして、仕事のパフォーマンスをあげていこうという考え方です。
少し堅い感じで経団連の報告書を参考にまとめると以下のようになります。*
「ダイバーシティ・インクルージョン」とは、多様性を受け入れ企業の活力 とする考え方である。
企業の組織活性化、イノベーションの促進、競争力の向上に向けて、まずは 女性、若者や高齢者、LGBT、外国人、障がい者等、あらゆる人材を組織に 迎え入れる「ダイバーシティ」が求められる。
その上で、あらゆる人材がその能力を最大限発揮でき、やりがいを感じられ るようにする包摂、「インクルージョン」が求められる。ダイバーシティとイン クルージョンの双方があいまって、企業活動の活力向上を図ることができる。
この背景には、3つの要素があります。
- 超スマート社会の到来
- グローバリゼーションの深化
- 人生100年時代の到来
3つをまとめると、AIやロボットなどで社会が効率化すると、同質的な集団ではなく異質のチームワークが必要になります。
人材獲得も、同質的な集団からではなく、グローバルな視点で人材を獲得すべきです。
加えて、長寿大国の日本は、国際的な人権配慮に加え、高齢化した労働人口にも対応する必要があります。
日本人ばかりの組織で多様性をどう扱うの?
本ブログは、病院経営に関連/興味がある人に向けて発信しています。
患者対応として、各国からの受診者はある程度いると思います。
しかし、働き手として職場に外国籍の方がいる組織はまだまだ少ないのではないでしょうか?
その状況で、私がおすすめするのは、チームの中での価値観の多様性を認めることです。
日本人だけのチームであったとしても、現代日本社会においてはいろんな背景や価値観を持った人が働いています。
- 子ども/家族がいる人
- 介護が必要な家族がいる人
- 遠距離恋愛をしている人
- 一人暮らしをしている人
- 離婚した人/別居している人
- 夜間や週末に勉学に励む人
表面的な人種ではなく、背景や価値観を互いに認めて働くことが、これからの組織づくりだと私は思います。
30分読書法による組織づくり
日本人ばかりの組織でも(もちろん多様なチームにおいても)おすすめしたいのが、30分読書法です。
30分読書法とは
静かな空間にみんなで集まって、とりあえず30分、集中して本を読んでみましょう。
30分経ったら、他の参加者の方と感想をシェア。
全部は読めなくても、人間30分集中したら、いろいろ考えて感じるものです。
同じ本を読んでも、読む箇所も感じることも、人それぞれ。自分では気付かなかった本の魅力に出会えるかもしれません。
実際に私もやってます
現在、わたしは一般社団法人のほかに、本業としてIT企業で働いています。
本業のチームでも月1、2回の30分読書法を実践しています。
マーケティングの本を読んだり、プロジェクトマネジメントの本を読んだりしています。
30分しか読む時間がないので、読み方もバラバラ、注目した箇所もバラバラです。何より自分自身に「刺さった」箇所がそれぞれ違うので、個々のメンバーが、お互いが大切にしている価値観を知ることができます。
30分読書法を通じて、メンバーそれぞれが1つの事象や考え方について、どのような視点で見るかを共有できます。それが、チームの多様性を育むと私は考えています。
実際に、読書会で読んだ本↓↓
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まとめ
今回は、チームの多様性について書きました。
- 企業は、Diversity & Inclusionに対応することが求められています。
- まだまだ日本人だけの組織も多いのも事実です。
- ただ日本人だけであっても、個々の価値観を共有することで、チームの多様性を育めます。
- 手法のひとつとして、30分読書法はオススメです。
もし、チームの定例ミーティングを週1回おこなっているならば、月の1回を30分読書法に当ててみるのはいかがですか?
参照