レストランや飲み屋に行くと、たまに上司の悪口や同僚の悪口を言っている人を見かけます。大抵の場合は、人に責任を押しつけて「自分が絶対正しい」と言うような態度で話しているように聞こえます。
飲みの席ならそれでも良いですが、実際の仕事においては必ずしも全て上司や同僚が悪いと言うわけではないと思います。今日はそんな時に便利な考え方“Managing Your Boss”と言う考えを紹介します。
Managing Your Boss (上司をマネジメントする)という考え方は、ハーバードビジネスレビューで1980年に発表された論文です。
いつもの「記事まとめフォーマット」に従ってまとめていきたいと思います。
Managing Your Boss (Harvard Business Review Classics)
1. どんなものか
マネジメントの問題を解決するにあたって、最終的に物事を解決する力を持っているのは上司側にあるという前提はあります。
ただ、上司と部下は基本的には対立構造ではありません。両者の関係は善意の上に成り立ち、上司が部下を助けやすくするように、部下も上司に働きかける責任があります。
2. 何が凄いのか
上司をマネジメントするやり方として、ハーバードビジネスレビューでは以下のようにまとめてありました。
Managing Your Boss チェックリスト
上司と上司の置かれた状況(コンテクスト)を理解する
- 目標や目的
- プレッシャー
- 強み、弱み、盲点
- 上司が好むワークスタイル
自分自身や自身のニーズを評価する
- 強み、弱み
- 自分のワークスタイル
- 上司への自分の依存度
関係の構築と持続
- 上司と自分のお互いのニーズとワークスタイルをフィットさせる
- 上司との互いの期待値を認識する
- 上司に情報を絶えず報告する
- 依存と誠実さの上で成り立っていることを認識する
- 上司の時間やリソースを使い分ける
3. 根拠・論拠
ハーバードビジネスレビュー
4. 議論の余地
上司がそもそもトラブルやネガティブなことについて関心を持たない場合において、チェックリストを進めるのが難しい場合もあります。
5. 自分の感想
私は、新卒の時に「上司をマネジメントする」と言う考え方を教えてもらいました。基本的に上司が判断しやすいような形で情報をパッケージして報告することを心がけていました。今回改めて1980年のハーバードビジネスレビューを読むことによって、今までのやり方を整理することができました。また、さらにできることがあるのではないかと再確認することもできました。
参照
- Managing Your Boss (Harvard Business Review Classics) mzn.to/2F8lnZ8
まとめ
上司と部下の関係は善意の上に成り立ち、部下も上司に働きかける責任があります。働きかけるのにも方法は存在していて、チェックリストの項目をひとつひとつ確認するだけでも、仕事に対する考えが改善するかもしれません。
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