ついに、タスク管理/業務支援領域のDigital Health ベンチャーも最後のひとつになりました。
2017年6月に話題になった、”Digital Health カオスマップ日本版を作ってみた – Shotaro Asano – Medium”
そこから、タスク管理/業務支援領域の企業をひとつずつ簡単に調べていきます。
今回調べたのは、KAKEHASHI
ただ、KAKEHASHIというのは会社名でして、提供しているのは、
Musubi
という薬局向けのプロダクトです。
(写真:ホームページから引用)
サービス内容
Musubiがサービスを提供している対象は、調剤薬局。
サービス内容は、ホームページに以下のように書いてあります。
患者さんと話しながら、画面上の指導項目をタッチ。タッチした項目は、自動で薬歴に反映。話し終える頃には、薬歴ドラフトがすでに完成しています。
(写真:ホームページから引用)
Musubiを導入することには、以下のメリットがあるそうです。
- 患者にとって:薬剤師と一緒に指導項目を入力することで、ひとりひとりにあった指導を受けることができる。
- 薬剤師にとって:服薬指導中に薬歴ができるスピード感を目指していて、業務効率があがる。
記録が必須の業界に対する答え
病院であれ、薬局であれ、保険が適応される医療サービス(診療行為、指導、薬剤など)は、診療録や薬歴に記録を残す必要があります。
記録をつけるというのは、文字に残すということであり、医療者や事務職員の労働時間が大幅に割かれている部分でもあります。
Musubiの画期的な部分は、患者に薬剤指導をする際に、
- 薬歴のほとんどを完成させることで、薬剤師の負担を減らし
- 患者は指導を受けながら、薬剤に関する理解を高められる
ことです。
また、外来患者のほとんどは、薬が処方されます。つまり、Musubiが普及すれば、クリニックの患者の出口のデータをKAKEHASHIは抑えることができます。患者にとっては、薬の飲み合わせのチェックなどの薬局を超えてできるようになり、薬局にとっては地域で患者の薬を見ることができるようになるかもしれませんね。
参照
これにて、
Digital Healthベンチャーの「タスク管理/業務支援」領域の企業の調査を終わります。以下の企業/サービスをかる~く調べてみました。
- Healthee One
- 3Bee
- 退院支援ナビ
- KAKEHASHI(Musubi)
病院/クリニック/薬局では、診療・治療以外に多くの“事務作業”が存在します。それらをITの力を使って解決いき、医療者がより医療行為に専念できる環境になると素晴らしいですね。
次は、
Musubiが解決しようとしている「記録」の部分に興味が湧いたので、次は電子カルテ領域を調べてみたいなーと思っています。