Healthcare Compass (ヘルスケアコンパス)

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全国の病院 看護師数トップ10を調べてみた(平成27年度)

編集部Mです。 今回は、全国の病院の看護数トップ10を調べてみました。

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前2回でお送りした↓↓↓

に引き続き、今回も「病院情報局」に掲載されているデータをもとにまとめています。

対象となる病院は、患者数と同様に、DPC制度に参加している病院のみとなりますのでご了承ください。 

 

指標の意味(病院情報局サイトより)

看護師数

常勤看護師数+非常勤看護師の常勤人数換算 (平成28年1月時点の掲載情報)

病床数

総病床数:病院が有する総病床数(一般病床・療養病床・精神病床・結核病床・感染症病床の合計)
なお「看護師数が多い」という情報から、「1人の患者さんに対してどれだけの看護師がいるか?」ということが分かることが重要だと考えました。そこで、看護師数の横に病床数を追加し、看護師数/病床数で「一病床数あたりの看護師数」を算出しています。

この指標が1であれば一人の患者さんに1人の看護師が診ている体制、指標が2であれば一人の患者さんが2人の看護師が診ている体制、といえることができます。

 

看護師数トップ10の病院

看護数トップ10の病院は、下記のようになっていました。

No. 病院名 都道府県 看護師数 病床数 1病床あたりの看護師数
1 東京大学医学部附属病院 東京都文京区 1,347 1217 1.11
2 杏林大学医学部付属病院 東京都三鷹市 1,347 1153 1.17
3 昭和大学藤が丘病院 神奈川県横浜市 1,311 584 2.25
4 倉敷中央病院 岡山県倉敷市 1,272 1166 1.09
5 北里大学病院 神奈川県相模原市 1,267 1033 1.23
6 東京女子医科大学病院 東京都新宿区 1,227 1379 0.89
7 岩手医科大学附属病院 岩手県横浜市 1,221 1166 1.05
8 自治医科大学附属病院 栃木県下野市 1,213 1132 1.07
9 藤田保健衛生大学病院 愛知県豊明市 1,204 1435 0.84
10 九州大学病院 福岡県福岡市 1,201 1275 0.94

 

トップ10から見えること 

病院の種類:トップ10のうち、9病院が大学病院

患者数、医師数に引き続き、看護師数でも大学病院が上位を占めています。

当然ながら、病床数の多い病院はそれに対応するだけの職員の人数も多いということでしょうか。

ちなみに9病院のうち、東京大学を除く8病院の母体となる大学は、看護学部を有しています。安定して看護師が採用ができるという環境ということも、大学病院の強みなのかもしれません。 

 

病院の地域:10病院中3病院が東京都内に存在

地域については、3病院が東京都内、6病院が関東圏となっています。

しかしその他にも、岩手、愛知、岡山、福岡と、全国の病院がトップ10にランクインしている印象を受けます。(ちなみに11位は宮城県にある東北大学病院でした)

患者数と医師数のトップ10は東京に集中していましたが、看護師数トップ10病院の地域的密集度は比較的低いのが特徴です。  

 

1病床あたりの看護師数:目安は0.8~1.2看護師/病床?

看護師数/病床の指標を見てみると、トップ10の病院は0.84~1.23看護師/病床、となっていることが分かります。(昭和大学藤が丘病院を除く)

データの掲載は割愛しますが、少し広げて病院を見てみても、DPC制度を導入している急性期の病院は0.8~1.2床/看護師の指標に落ち着くことが多いようです。1.2看護師/病床を上回る病院はほとんどありませんでした。

大学病院と市中病院で大きな傾向の違いが出ていないことも踏まえると、この指標を記憶しておけば、この病院の看護師数は多いのか少ないのか、ということが病床数を見れば理解しやすくなりそうです。

 

おまけ:昭和大学藤が丘病院のナゾ

トップ10の中で、第3位に入っている昭和大学藤が丘病院。584床の病床数に対して1,311人の看護師となっていますが、なぜこのような人数構成になっているのか、病院のホームページやネット検索をしただけでは原因がつかめませんでした。(病院のホームページでは、「専任の看護師数756人」と記載されています)

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(写真はイメージです)

仮説①:非常勤の看護師数が多い→それにしても、ホームページ上の専任看護師数と大きくかけ離れており、これだけの非常勤の看護師がいるのか、というところに疑問が残ります。

仮説②:隣接する昭和大学藤が丘リハビリテーション病院の看護師数も合算されている→検索条件がDPC病院なので、これも理由としては弱いように思います。(理由は病院のホームページには、「専任の看護師数123人」と記載されていました)

仮説③:データ元の計算誤り→ここでは原因究明が出来ません…。

どなたか、この理由を説明できる方がいらっしゃいましたら、メッセージをお願いします!下にメッセージフォームを設置していますm(_ _)m

 

看護師数/病床数について、

やや乱暴な計算式ではありますが、大まかにでも人員配置に対する指標の傾向を理解しておくことは、病院を見る目を養ううえで非常に重要だと本記事を書きながら感じました。

2018年度の診療報酬では、入院基本料が看護師配置を根拠とした計算から、重症度・医療看護必要度の該当患者割合に応じた計算にシフトしていくというニュースが連日伝えられています。看護師の人数ではなく、看護必要度の数値が問われる時代に近づいてきているからこそ、自院にどれだけの看護師がいるのか?に改めて目を向けることが必要になってくるように思います。

 

参照

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昭和大学藤が丘病院のナゾについてご存じの方は是非ご教示ください!

 

 

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